帰化動機書とは
日本国籍に帰化する際に提出する動機書は、
なぜ日本国籍を取得したいのか、その理由や背景を明確に説明するための重要な書類です。
書式は自由ですが、審査官が審査しやすいように書くことが非常に重要です。
動機書を書く際のポイントと構成を説明します。
実際に書く時は、その人によって、詳しく書くべきこと、書かないほうがよいことなど、いろいろ注意点がありますが、ご自身で書く方の参考になれば幸いです。
帰化動機書はなぜ必要なのか?
ところで、帰化申請を行うためには、なぜ動機書が必要なのでしょうか?
その理由は、主に3つあります。
提出書類だけでは分からないことを確認するため
帰化申請の申請書類には、あなたがどんな会社で働いていて、どれくらい給料をもらっているのかなどを書く欄があります。
しかし、どのような仕事をしているのか、休みの日は何をしているのか、日本で親しい人はいるのか、生活の拠点は本当に日本なのか、今後も日本で永住する意思が十分にあるのかなどは、申請書類には書かれていません。
帰化動機書でこうした内容を丁寧に説明することにより、審査官が安心して、許可を出すことができます。
申請人の日本語力を確認するため
帰化動機書は、全文を本人の直筆で書く必要があります。当然ですが、漢字、カナタナ、ひらがなを手書きで書きます。漢字が間違っていたり、文法が間違っていると、日本語力が弱いと判断されるリスクがあります。
日本人でも文章が下手な人はいます。ですが、帰化動機書では正しい日本語力を求められます。
軽微なマイナスポイントについて詳細を確認するため
たとえば、帰化が許可されるためには、直近5年間の交通違反歴も審査されます。
例えば、4年前に交通違反を何度かがあったとします。この場合、帰化動機書の書き方や反省の意思によって、帰化許可される場合と不許可になる場合があります。
帰化動機書に書くこと
帰化動機書に書くべきことは、下記です。細かい点は人によって異なるのですが、共通するポイントを解説します。
自己紹介 | まず最初に、
氏名や出身地、年齢など、基本的な情報を簡単に紹介します。 そして、日本での滞在歴(何年日本に住んでいるのか、どのようなビザで滞在しているのか)も述べましょう。 |
現在の勤務先と仕事内容 |
現在勤務する会社の事業内容と、担当する職務内容について詳しく書きます。この時、専門用語を使わず、誰でも理解できる用語を使って書いてください。 仕事内容については、現在持っている就労ビザの要件に該当していることを改めて確認してから、正確に記載するようにしてください。この書き方を間違えると、不法就労をしているのではないかと誤解を招く可能性があります。 |
預金や資産について |
帰化申請書にも記載する欄があるのですが、補足で説明しましょう。 コツコツとためてきたこと、NISAやIdecoなど、将来のことを考えた資産運用をしている場合、そのことも記載したほうがよいですね。 |
日本語力 |
帰化申請では、面接があります。面接ではほとんどの方が緊張します。 ですから、普段はもっと日本語が上手であることをアピールしておきましょう。何かエピソードを書くと説得力があります。 |
日本人との交友関係 |
親しい日本人の友人や上司との関係、日本での親代わりの人などがいれば、その人たちとの関係について、詳しく書きましょう。 日本人との交友関係をきちんと書いてあると、審査官も安心します。 |
将来のこと |
将来の目標や希望を書きましょう。 大きな目標でなくても大丈夫です。例えば、日本で家族を持ちたい、安定した生活を送りたいなどで構いません。こうした目標について、具体的に書けると印象が良いですね。 |
母国の親族について |
あなたが日本人になることで、母国の両親がどう主行っているのか、将来、両親の面倒をどうするのかについても、少し書いたほうがよいです。 母国の両親のことについては、面接で聞かれる可能性が高いです。 |
その他 |
人によって異なりますが、日本での生活において、表彰されたり感謝されたりしたことがあれば、その経緯も含めて詳しく書いてください。 また、高度専門職ビザの方であれば、保有ポイントについて、詳細を補足説明してもよいでしょう。 |
帰化動機書を書くときの注意点
帰化動機書を書くときの注意点について、重要なことを説明します。
日付を書くときは、西暦ではなく年号で書く
例えば、「西暦2000年6月に生まれ~」ではなく、
「平成10年6月に生まれ~」と書きます。
母国の地名や親族のことを書くときはカタカナで書く
例えば、「両親は、HO CHI MINHの郊外に住んでいます」ではなく、
「両親は、ホーチミンの郊外に住んでいます。」
過去の在留資格申請との整合性に注意する
帰化の審査では、あなたのこれまでの在留資格状況がすべて審査されます。当然、あなたが過去に提出した在留資格認定証明書や在留資格更新申請書の内容も細かくチェックされます。
ですから、過去の在留資格申請との整合性についても確認しましょう。
帰化動機書 よくある質問
帰化動機書はパソコンで作成してもよいですか?
帰化動機書は、手書きで作成する必要があります。漢字やカタカナ、ひらがなを正確に書けるかどうかも審査されるからです。
ですから、時間をかけて、丁寧に書くようにしましょう。
特別永住者が帰化申請する場合は、帰化動機書は不要ですか?
特別永住者が帰化申請する場合、帰化動機書がなくても申請することができます。ただ、法務局によっては、特別永住者であっても、帰化動機書を求められるケースがあります。提出してマイナスになるわけではありませんので、有利な点があるのであれば、提出したほうがよいでしょう。
帰化動機書のテンプレート
当事務所では、国籍法や関連法令に基づいて行政書士が作成した帰化動機書のテンプレートを販売しております。
ワードデータでお渡ししますので、自由に加筆修正可能です。
帰化動機書テンプレート(会社員の方向け) | 15,000+税(税込16,500) |
帰化動機書テンプレート(会社役員、自営業の方向け) | 20,000+税(税込22,000) |
※本人が無職(専業主婦など)の場合、扶養者(夫など)の職業でお選びください。例えば、夫が会社員の場合、会社員向けテンプレートをお申込みください。
帰化動機書テンプレートの特典
帰化動機書テンプレートをお申込みの方に、以下の2つの特典を差し上げております。
帰化動機書テンプレートの特典①
お申込み後、2週間以内に限り、帰化申請に関する無料相談が可能です。帰化申請に関することでしたら、何でもご相談ください。
メール2往復、もしくはZOOM(30分)での相談となります。
本テンプレートを使えば、帰化動機書を短時間で作成できますが、そのまま使うのではなく、できるだけご自身の言葉で、日本でのエピソードも追加で書いてほしいと思います。少しだけでも構いません。できれば、審査官がくすっと笑ってしまうようなエピソードなどがあればベストですね。こうしたエピソードの書き方のヒントもお伝えしたいので、無料相談の特典を付けております。
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この記事を作成した人 つくばワールド行政書士事務所 行政書士 濵川恭一